こんにちは、たっくんです。
当ブログでは、完全独学でTOEIC955点、英検1級を取得するまでの学習法を発信しています。客観的なテストスコアとしては上級者の入り口に立てたものの、「実際の英会話でネイティブと対等に話せるか?」と問われると、まだ大きな壁を感じています。
そこで今回、実践的なスピーキング力を測るテストとしてビジネスシーンで重視されている「VERSANT(バーサント)」を初受験してみました。
この記事では、僕のリアルなVERSANT初受験のスコアレポートを公開し、データから読み解く現在の英語力の分析と、今後の具体的なスコアアップ戦略について語ります。
そもそもVERSANT(バーサント)とは?
VERSANTとは、一言でいうと「本当に使える英語の瞬発力」を客観的に測るスピーキングテストです。教育サービス大手のピアソン(Pearson)が開発し、現在多くの外資系企業や日系グローバル企業で、海外赴任や昇進の条件として導入が急増しています。
TOEIC L&Rテストが「英語を読んで・聞いて理解する力(受容技能)」を測るのに対し、VERSANTは「理解した上で、自ら英語を組み立てて発話する力(産出技能)」をダイレクトに問われます。
VERSANTの主な特徴
- スマホやPCでいつでも受験可能: 面接官は存在せず、スマホのアプリなどを使って約20分で完結します。高度なAIが音声を認識し、試験終了後数分でスコアが算出されます。
- 「考える時間」がゼロ: これが最大の特徴です。音声を聞き終わったら「1秒以内」に声に出して解答する必要があります。
- リアルなネイティブ音声: TOEICのようなクリアで聞き取りやすいナレーションではなく、容赦なく音が繋がり(リエゾン)、自然なスピードで話される「生の英語」が出題されます。
つまり、「頭の中で日本語に翻訳してから英語を作る」というプロセスを踏んでいると、完全にタイムオーバーになって全くスコアが取れない仕組みになっています。
TOEICで高得点を取った学習者がこぞってVERSANTの壁にぶつかるのは、単語や文法の知識量ではなく、この「英語を英語のまま処理して口から出す回路(英語脳)」がシビアに試されるからです。
初受験の率直な感想:時間は短いがとにかく瞬発力が試される
20分間のテストを終えた直後はかなり疲れていました。TOEICとは全く違う種類の疲労感で、具体的には以下の3つの壁にぶつかりました。
- 解答時間が短く、英語の「瞬発力」が追いつかない :音声が終わった直後にすぐ発話が求められます。頭の中で日本語から英語に翻訳している暇は全くなく、体感の解答時間が極端に短く感じました。
- 文章を「復唱する」パートで記憶が飛ぶ :聞こえた音声をそのまま繰り返すパート(Part B)では、ネイティブ特有の音の繋がりとスピードに圧倒されました。英語を脳内に一時保存するワーキングメモリがパンクし、後半は全く覚えられませんでした。
- 「英文要約」と「自由回答」は英検1級の面接に似ている: 特に難易度が高いと感じたのが、ストーリーを要約するパート(Part E)と、自分の意見を述べる自由回答パート(Part F)です。リスニングで内容を理解した上で、自ら正しい文法で再構築して話すプロセスは、英検1級の二次試験(面接)の感覚に非常に近いものがありました。
VERSANT初受験のスコア詳細と相関データ
結果を公開する前に、VERSANTのスコアを測る2つの指標について簡単に触れておきます。
- CEFR(セファール): 語学のコミュニケーション能力を示す世界共通の基準(A1〜C2の6段階)。
- GSE(Global Scale of English): ピアソン社が開発した、英語力を10〜90点の細かい数値で測るグローバル指標。VERSANTのスコアはこのGSEで算出されます。
これを踏まえて、僕の初めてのVERSANTスコアはこちらです。

- 総合スコア:58(CEFR:B1+)
- スピーキング:55(CEFR:B1+)
- リスニング:60(CEFR:B2)

データによると、TOEIC900点台の受験者がVERSANTを初受験した際の平均スコアは「52点」だと言われています。また、GSEとCEFRの相関表では、「59点以上」がビジネスで英語が十分に使える上級者の目安とされています。
つまり今回の「58点」は、TOEIC900点台の平均はわずかに超えているものの、ビジネスとして十分に使える上級者にはあと1歩及ばない結果でした。
「テストの点数は高いが、実践的なビジネス現場で使うにはまだ壁がある」という僕の主観とも完全に見事に一致しており、非常に悔しいリアルな現在地を突きつけられました。
レポートが示す「TOEICの成果」と「スピーキングのリアル」
スコアレポートの詳細な評価(英語)を日本語に訳して分析してみると、現在の僕の英語力のバランスが非常に正確に言語化されていました。
1. リスニング力(B2)の貯金は通用する
唯一、総合スコアを上回っていたのがリスニング(60点/B2)です。レポートにはこう書かれていました。
“日常的な会話や職場の状況において、主要なポイントやニュアンスをよく理解できる。会話のスピードで話されるスピーチの多くを理解することが可能。”
TOEIC学習で徹底的に鍛え、シャドーイングを繰り返してきた「耳」の土台があるため、ネイティブの容赦ない速い音声に対してもある程度対応できたのは、これまでの努力が報われた部分です。
2. スピーキング(B1+)の客観的評価
一方で、現在の課題が浮き彫りになったのがスピーキング(55点/B1+)の評価です。
“lacking specificity and coherent organization(具体性や首尾一貫した組織力に欠ける)” “sometimes making inaccurate choices that may cause misunderstanding(時に誤解を招くような不正確な選択をすることがある)”
TOEICのように「数秒の猶予」がなく、1秒以内で瞬発的に英語を組み立てて発話する「英語脳」と「ワーキングメモリ」のトレーニングが圧倒的に不足していることが、プロの目から見ても明らかでした。
ビジネス現場で「使える」レベルにするための課題
総合58点(B1+)というスコアは、公式の指標では「日常生活や職場で、ある程度の流暢さを持ってコミュニケーションをとることができる」レベルとされています。
しかし、これはあくまで「知っている話題ならなんとか対応できる」という段階です。実際のビジネス現場でのタフな交渉や、複雑な状況説明、会議でのロジカルな発言を英語でこなすためには、もう一段階上のレベル(スコア60台〜、CEFR B2以上)へ引き上げる必要があります。
相関データ通りの結果だったからこそ、「ここから先はTOEICの延長ではなく、スピーキングに特化したトレーニングが必須である」という事実がより明確になりました。
今後のVERSANTスコアアップ戦略
自分の現在地と、ビジネスレベルまでのギャップが正確に可視化されたことで、今後の学習方針がカチッと定まりました。今後はインプット学習と並行して、以下の実践的なアウトプット環境を強化していく予定です。
- AI(Gemini)を活用した英会話練習: 現在オンライン英会話は受講していないため、代わりにAIである「Gemini」の音声会話機能を活用し、いつでもどこでも瞬発的に英語を返すラリーに慣れていく。
- 英語コーチングの客観的フィードバック: 必要に応じて、VERSANT対策に強いプロのコーチング(無料の英語力診断など)を活用し、自分の弱点を定期的に洗い出す。
そして、まずはVERSANT特有の「瞬発力」と「音声変化」に慣れるための第一歩として、定番の対策本である『はじめて受けるVERSANT Speaking and Listening 全パート完全攻略』を使った徹底トレーニングを開始します。
次回の記事では、この『はじめて受けるVERSANT』を実際にやり込んでみて分かった効果や、独学での具体的な使い方について詳しくレビューする予定です。
「TOEICのスコアは取れたけれど、スピーキングに伸び悩んでいる」という方は、ぜひ今後の実践記も参考にしてみてください!

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